現役情シスが送る実践的Tips集
こんにちは。
今日はGASとQRコードを組み合わせてフリーアドレスな職場で使えそうな座席登録システムを作ってみました。
最初に考えたのはどんなタイプの社員でも簡単に利用できるシステムであること。
在宅勤務によって社員が新たに入手したものと言えば、
在宅勤務に向いたPC・Web会議を実現する機器、そしてスマートフォンが挙げられます。
次に考えたのが開発が簡単であること。
このブログで「開発が簡単」というとそれはもうGoogleアカウントがあって「コピペ」でできることに尽きます。
GoogleAppsScriptとスプレッドシートの組み合わせが最もハードルが低い、というか最も向いていると考えました。
スマートフォンをキーとして、GASで開発できる仕組みと言えばQRコードの出番でしょう!
着席時に各座席のQRコードをスマホでピッとスキャンするだけで座席表に自分の名前が入っちゃう。
今回はそんなシステムを作ります。
function doGet(e)
var no = e.parameter.no;
var datetime = new Date();
var UserInfo = Session.getActiveUser().getEmail();
var ss = SpreadsheetApp.getActive().getSheetByName('QR');
var LogSheet = SpreadsheetApp.getActive().getSheetByName('LOG');
var lastRow = ss.getLastRow();
// 読み取ったQRコードから対応する座席に自分の名前を登録する
for (var i=2; i<=lastRow; i++) {
if (ss.getRange(i, 1).getValue() == no) {
ss.getRange(i, 4).setValue(UserInfo);
break;
}
}
// 実行日時&メールアドレスセット
LogSheet.appendRow(['登録完了', datetime, no, UserInfo]);
return ContentService.createTextOutput("メールアドレス:"+UserInfo+"");
}
こんにちは。
今回はWindows10ユーザーで標準メーラーをGmailにする (している) 方向けのメール新規作成方法に関するTipsを公開します。
使用するブラウザはChromeとさせていただきます。
まずはGmailを標準メーラーにしたい人向けに設定方法をご説明します。
既に設定済みの方は読み飛ばしてください。
最初にOS側の設定です。
①以下ショートカットキーで「Windowsの設定」を開きます。
②「アプリ」→「既定のアプリ」と順にクリックします。
③「メール」を「Google Chrome」にします。
続いてChromeの設定です。
ChromeでGmailを開きURL欄のハンドラアイコンから「許可」を選択します。
さて、ここからが本番です。
題名で挙げたケースのようにGmailを使用していてメールを新規作成する状況は大きく以下2点があるかと思います。
前者の場合はGmailの新規作成画面にページ遷移しますが「そのページ、まだ見たかったのに・・・」なんて思うことはありませんか?
また、後者の場合は画面の右下に新規作成画面が表示されますが「位置が見にくいし間違ってGmailのタブを閉じてしまいそう・・・」と不安になりませんか?
そんなときに使えるのが Ctrlキー と Shiftキー の組み合わせによるテクニックです。
実際にどんなことができるのか解説していきましょう。
例えば以下のようなメールアドレスのリンクをCtrlキーを押しながらクリックすると、
このように隣のタブで新規作成画面が開きます。
例えば以下のようにGmailの作成ボタンをShiftキーを押しながらクリックすると、
このように新しいウィンドウで新規作成画面が開きます。
作業をしながらメール作成する場合、作成画面がどのように表示されるかによって効率がグンと変わります。
その時々によって組み合わせを変えてGmailを使いこなしましょう。
こんにちは。
今回はGoogleカレンダーのデスクトップ通知についてです。
例えばPCでFacebookを利用している方はこんな経験ないでしょうか。
「ブラウザを起動するとページを開いていないにも関わらずお知らせ通知が来る」
この技術を「Webプッシュ通知」などと呼びますがGoogle系サービスはこの機能が弱いです。
通知させたい場合はブラウザでそのサービスのページを開いていないといけません。
特にGoogleカレンダーはGmailやハングアウトチャットのように頻繁に見ないため、この仕様はストレスになります。
具体的にはブラウザのタブ1つ分を占有するとか、誤ってタブを閉じてしまう懸念などがあるかと思います。
GoogleAppsScriptやChrome拡張機能で解消できる可能性はありますが、取り急ぎの暫定案を検討してみました。
Chromeのショートカット作成機能を使ってGoogleカレンダーをアプリ化し、
自動起動させることで解決したいと思います。
なお、前提条件としてPCはWindows10、ブラウザはGoogle Chromeを利用する環境とします。
Chromeのショートカット作成機能は、アクセスしているページをChromeから独立させて
あたかも一つのアプリのように扱うことができます。
※ スマホのアプリに似ているので私はアプリ化と呼んでいます
それでは設定手順の解説に移ります。
【追記:2021/09/12】もっと簡単にできるようになりました!
Chromeで chrome://apps にアクセスしてGoogleカレンダーのアイコンを右クリック
→「ログイン時にアプリを開く」にチェックを入れるだけでOKです!
スクショを用意できてないのですが以下Googleの公式ブログにある画像を参考にしてください。
https://workspaceupdates-ja.googleblog.com/2021/09/google-chat.html
以下は古い手順ですが、一応残しておきます。。
①ChromeでGoogleカレンダーを開き、Chromeのメニューから「ショートカットを作成...」をクリックする
②ショートカット名を決めて「ウィンドウとして開く」にチェックを入れて作成する
③作成が完了すると開いていたChromeとは別の画面でGoogleカレンダーが開く
①デスクトップにGoogleカレンダーのショートカットが作成されていることを確認する
②キーボードのWindowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」を起動し「shell:startup」と入力して実行する
③デスクトップのGoogleカレンダーアイコンを開いた画面にドラッグ&ドロップする
以上で設定は完了です。
まず、再起動後にPCログインするとGoogleカレンダーのみが起動します。
タスクバーにはGoogleカレンダーのアイコンが表示されていますね。
アプリ化したGoogleカレンダーを最小化し、Chromeを開いて作業をしているとデスクトップ通知がきました!
所感としてはGoogleカレンダーを開く手間が減ったほか、
Chromeタブの誤操作の心配がないため集中して作業ができるようになった気がします。
「Googleカレンダーを開いた状態を維持する」ことは思っていた以上にストレスだったようです。
MarketPlaceの利用が難しい会社勤めの方にとっては現状最適な方法ではないでしょうか。
設定は非常に簡単なので試してみてください。
※ Windows10の仮想デスクトップにアプリだけ移動させるとより快適になります
こんにちは。
今回は持ち運びが多いノートPCで課題となりやすいWindowsUpdateが滞る問題についてのお話です。
モバイル全盛期の昨今、企業のPCもデスクトップからノートへと変遷を遂げています。
そんな中、情シスにとって悩みの種となるのがノートPCのWindowsUpdateではないでしょうか。
持ち出し・外出が多いノートPCユーザーはWindowsUpdateを行うタイミングが限られています。
ダウンロード中に離席するため更新はいつも失敗…気付けばかなり滞っているなんてことはざらです。
WSUSを導入している環境だとクライアントの更新率が取得できるため、その数字の低さたるや想像に難くありません。
さて、それでも何とかWindowsUpdateさせたい情シスのためにちょっとしたTipsを紹介したいと思います。
当然ながら対象はWindows10のみです。
ドキッとした方は早急に移行してくださいね。
最初にざっくり仕組みを説明します。
ゴールはシンプルに「ノートPCがLAN接続したら即座にWindowsUpdateを開始する」です。
ゴールを実現するために行うことは以下2点です。
・WindowsUpdateを開始するバッチを作成する・LAN接続したイベントをトリガーに上記バッチを実行するようタスクスケジューラ設定をする
まずはバッチ作成です。これは実に簡単です。
メモ帳を開き以下2行をコピペしてバッチファイルとして保存し、共有フォルダに設置するだけです。
NASがない場合は単純にADのsysvol配下に置いても良いですね。
@echo off
usoclient startscan
usoclientはWindows10から実装されたアップデートクライアントでwuaucltの代替です。
公式情報が少ないため扱いづらいですがstartscanオプションは即座に更新確認する動作となります。
以下は上記コマンドを「winupdate.bat」として保存した例です。
続いてタスクスケジューラ設定です。
今回はActiveDirectoryのグループポリシーによる設定方法を解説します。
手元にADサーバーがないため文字のみとなってしまいますがご容赦ください。
グループポリシー管理エディタを起動したら、
[コンピューターの構成] > [基本構成] > [コントロールパネルの設定] > [タスク]
と進み右クリックします。
[新規作成] > [タスク (Windows Vista およびそれ以降 )]
を選択します。
全般タブでは名前とログオンに関係なく実行する設定を行います。
・ログ:Microsoft-Windows-Network Profile/Operational・ソース:Network Profile・イベントID:10000 ※ ネットワーク接続確立時のイベントID